MMDを使う上でのハードウェア環境について
というか、私も現状に付いていくのがやっとで…w
Ver5βも出てる訳ですが、今回はその話ではなく、MMD制作環境(ハードウェア関係)についてのエントリーです。
■MMDは古い技術を使ってはいるが、だからこそ軽い
今じゃ1?2年も経てば新しいシリーズのCPUが出てくるような時代ですね。パソコン関係の進化はMMDのそれ以上な訳です。
数ヵ月毎にメーカーは新機種を出している訳ですね。携帯電話も同じです。
それでもユーザーはその度に買い換える訳ではなく、当然今でも古いパソコンを使っている人も居る訳です。
いまだにPentium3や4のパソコンを使っている方もいるでしょう。
私もつい最近まではそうしたシングルCPUを使っていましたが、ストレス溜まるので流石に買い換えました。
大抵は、平均的スペックが上がると、ソフトウェアもそれに対応して重くなっていくわけで、結果としてはいたちごっこじゃないけど「快適」にする為には常にハイスペックを維持しないとならないわけです。
ですがMMDの場合は新機能が付いても、基本的には「軽さ」をベースにしてますので、今でも1世代?2世代前のスペックでも十分な効果が得られます。
で、別に買い替えをお薦めする訳ではありませんが、次に使うパソコンのどの部分を向上させることにより、MMDが快適になるかをちょっと説明します。
■CPU
まぁこれが上がるに越した事はないですね。現在では2コア・4コアが既に主流です。
MMDの描写はDirectXを使用しており、描写速度それ自体はCPUよりもグラフィックカードに依存していますので、CPU速度は余り関係ありません。
ですが、IKの計算やボーンのキーフレーム補間計算などはCPUの方で行っております。Ver5βの物理エンジンもCPUですね。
どちらかというと、CPUのスペックが上がる事で快適になるのは、MMDではなく動画のエンコードや編集時に大きく影響します。
これもまた制作には大事なので、考慮すべき部分です。
現在はノートでもデュアルコアが出てますし、既に中古になっているものもあるし、10万円切ってる場合もあるのでいい環境かもしれません。
■GPU(グラフィックカード)
ノートの場合は完全固定なので変える事は出来ませんが、購入時に確認する事は出来ますね。
いわゆるオンボードといわれていても様々です。
S3系・nVidia系・ATI系とメーカによって違いますが、MMDを弄るならnVidia系かATI系がお薦めです。
(S3系は安いが…機能が、ね)
今現在では、nVidia系は8000シリーズが最低スペックとなっていましたが、先月辺りまでは私はそれよりも古い6000シリーズで頑張っていたので、それでも十分です。
ミドルスペックの9000シリーズでも今では1万円切っているので、かなり安くスペック上げる事は出来ます。
残念ながらATI系の情報は集めてないので分かりませんが、HDシリーズなら確実に快適でしょう、多分w
グラフィックボードはMMDでの描写に使っているのでこれは重要です。
メーカー品やノートなら既に搭載されているものを使う訳ですから問題ではありませんが、自分で差し替えないし自作系の人は注意が必要ですね。
何せこのハードウェアは電源を良く食い、廃熱も凄いです。ハイスペックになればなるほど、消費電力・廃熱量がバカになりません。
電源容量など注意しながら、丁度いいものを見つけてみましょう。
またグラフィックボードの搭載メモリ量も大事です。
この量により、モデル・アクセサリの読み込み量や複雑な形状のもの、またテクスチャの細かさなどにも影響しますので、多ければ多いほどいいです。
が、最近は1Gや2Gといったグラフィックメモリ(メインメモリとは別)が搭載されているものもありますが、そんなにはMMDでは使いませんので、512Mもあれば十分かと。
■ハードディスク
MMDを使っている間はほとんど眠っている奴ですが、AVI出力する時には大事ですね。
さて、通常再生時はちゃんと30fps出るのに、ハードディスク(HDD)に書き込むと速度が遅くなる、といった場合が多いかと思います。
現在表示している画面サイズより小さければ早くなります。それよりも大きいサイズで出力すれば当然遅くなります。
グラフィックボードの機能(アンチエイリアス)などに頼らずに綺麗に出そうと思ったら、倍角出力(ニコニコなら512x386サイズなので、それの倍になる1024x768)が必要になり、その分データ量が増えてHDDへの書き込みも倍増します。
なので、ハードディスクのスピードというのは結構大事なのですね。
・データ転送量
ハードディスクの接続方法はいくつかありますね。
IDE、sATA、USBなどですが、IDEは既に無くなりかけている技術です。残っているのはsATAとUSBですが、500Gとか1Tとか大きなハードディスクを外付けなどで後から買い足している方は多いかと。
でも市販では大容量ディスクはUSBが価格帯としては安く、そちらを手にしちゃいますね。
ですが、sATAに比べUSBはカメのようにトロいです。
快適な出力をしようと思ったら、sATAがいいですね。
現在作業しているものを内臓のsATAディスクで行い、完成したらUSB-HDDにコピーして元は消すといった使い方がコスト的にもいいかもしれません。
・回転数
ハードディスクには回転数というのがあります。メジャーなのは5,400rpm(roll per minitus 毎分の回転数)タイプと7,200rpmタイプですね。
安いハードディスクは5,400rpmです。
当然、回転速度が遅ければ書き込みや読み込みも遅い訳です。
「テレビの録画に最適」と書かれていても5,400rpmタイプがあったりもします。
ですが、MMDの場合、非圧縮AVIなどを扱う場合もあり、編集のことも考えると5,400では若干ストレスとなりますので、7,200タイプをお薦めします。
7,200あれば、ハイビジョンサイズも使えますので。
■モニタ
そりゃでかけりゃデカイ程いいですが、机のサイズと相談して下さいw
モニタを買い替える時に注意すべきは、色合いと色段調です。
安いモニタだと、下手すると24bitではなく16bitで表示され、暗い色から明るい色への段階が荒い場合があります。
デモをしてないモニタを買うのは危険です。
ネットで買うのもお勧めしません。
やはり自分の目で見てちゃんと判断した方がいいですね。
店によっては、見栄えがよいように調整されている場合もあるので、必ず工場出荷時の設定にして見比べる事をお薦めします。
以前教わった「ヒューマンインターフェースには金掛けろ」とは名言であります。
MMDはモーション付けをするツールでもあるので、液晶の場合には描写速度も大事ですね。
■マウス
モニタと同じく、実はこれが最も重要ではないかとw
人と環境によって違いますのでこれは一概には言えません。
が、正直、2千円以下のマウスはお薦めしません。
光学式でもセンサー精度が悪ければポインタが飛び跳ねたりしますしね。これはモーション付けやモデリングではイライラしますよ。
私の個人的な基準としては5千円前後のを狙います。1万超えのも使ってみたいですが、環境が荒いので壊してしまうと泣きそうになるのでこの辺りで妥協しています。それでも高いなと思ってしまいますがw
そんなに様々なメーカを試した訳ではないですが、やはりポインタデバイスとなるとLogicoolがいいんではという事で、使い続けています。
ホイール付きだと、作業中のズームがかなり楽になります。
多機能・多ボタン系だと、キー登録すれば、キーフレームの登録やら選択・移動・回転の切り替えなどがマウスで出来るようになるので楽になったりします。
というわけで、世間一般ではもうすぐボーナスの季節ですね。私とは無縁ですが…。
夏の商戦も始まりますし、実際に購入せずとも検討するいいチャンスかもしれません。
MMDで遊ぶ場合は、そんなに高スペックでなくとも1?2世代の安くなったのを狙うだけで、大分楽になったりします。
やはり、妄想をカタチにするのは快適に行いたいですねw
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